結論から言うと社労士資格だけでは食えません。
社労士資格に限ったことではありませんが、
資格だけ取れば安泰ということはないような気がします。
「じゃあ、どうしたら食えるの?」かが気になりますよね。
そこで今回は、これまで多くの社労士の先生を見てきた中で、
重要と感じた以下3つの特徴に分けて「食える社労士」を明らかにしたいと思います。
※ここではあえて独立/勤務の区分けはしません。
※自分を棚に上げて語っているのでその点はご了承ください。
A:(人事労務の)知識が豊富
B:仕事ができる
C:人間性が優れている
上記の特徴を組み合わせると以下の社労士が考えられます。
それぞれについて解説していきます。
①知識が豊富で、仕事ができて、人間性が優れている
どこでも引っ張りだこです。資格が人生の加速装置のように機能します。ただし、このような人は稀です。
②知識が豊富で、仕事ができて、人間性が優れていない
大企業人事部長クラスやワンマン事務所の所長に割といるタイプです。「なぜできない?なぜわからない?」が口癖で共感するのが苦手です。
③知識が豊富で、仕事ができず、人間性が優れている
社労士資格は取ったものの、活かしきれていない状態です。おじいちゃん先生にも多い気がします。憎めません。
④知識が豊富で、仕事ができず、人間性が優れていない
一番厄介な気もします。プライドがやたらと高いので、扱いづらいです。
⑤知識が乏しく、仕事ができて、人間性が優れている
“ペーパードライバー”状態です。
⑥知識が乏しく、仕事ができて、人間性が優れていない
⑦知識が乏しく、仕事ができず、人間性が優れている
⑧知識が乏しく、仕事ができず、人間性が優れていない
・・・割愛します。
私の感覚としては、①~③までは食える可能性が高いです。
そして、②や③の人が割合としては多いように感じます。
せっかくの知識を活かしきれていない、惜しい状態です。
ただ、逆に考えれば、
「仕事ができて、人間性が優れている」方が、
社労士資格を取得すればそれは非常にメリットが大きいです。
知名度こそあまりない資格ですが、
人事・総務のプロというのが強みであり、
すべての業種の会社に就職できるチャンスがあります!
※人を雇っている以上、総務・人事がない会社はほぼないと思います。
また、昨今では特に注目を浴びています。
その理由は社労士は厚生労働省系の助成金申請業務を独占しているからです。
※法律系の国家資格にはそれぞれ独占できる業務が定められており、各士業は、お互いに接触しないようにもともと業務の棲み分けが行われています。
新型コロナウイルスの影響により話題となった「雇用調整助成金」も社労士の独占業務です。
他にも厚生労働省系の助成金はたくさん存在します。
◆一覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/index.html
見ていただいたら分かる通り、
「雇用」「働き方」「人材開発」に関し、
国が応援したい取り組みに対しての助成金が対象です。
このように、社労士の資格は、
資格だけでは食えませんが、活かし方次第と言えるかと思います。
受験を検討している方、
今後社労士はよりニーズが高まってきますので、
今のうちに難関受験を突破して社労士を目指しましょう!